もう長らく、別邸の計画を「海のしじま」と呼んで、お伝えしていました。小豆島・堀越という小さな集落の、やさしい海に出逢ってから。
鏡のように穏やかな水面、控えめによせてはかえす波のささやき、遠くに往く船、横切る鳥の声。刻々と移ろう、淡い瀬戸内のグラデーション。幾重に重なる島々の影。
日が暮れて、また明ける。ぼんやりとただ過ごすうち、心にしじまが訪れて、想いはゆるりとほどかれる。身体が饒舌に語りかけてくる、なんでもないひととき。食べる、寝る。当たり前の営み。ていねいに紡ぐ、非日常の日常。
たくさんの想いと時をかけて、積んでは崩し積んでは崩し、お待たせしてようやく、「海のしじまに紡ぐ宿。」
この新しい宿の名前は「海音真里(うみおと・まり)」となりました。
2019年3月のグランドオープンに先駆け、離れ客室2棟に2018年8月よりご宿泊いただけます。グランドオープンまでの7ヶ月間は島宿真里のご宿泊プランのひとつとして、特別にご準備させていただきます。海音真里レストランのオープンは2019年3月になりますため、このプレオープン期間のお食事については、別邸より送迎の上、「島宿真里」にてご用意させていただく予定です。
ご予約は5月1日より承ります。ようやくご案内できて嬉しいです。
真里
マネージャー 中野菜見