お料理のご案内
瀬戸内の恵みと食産業。
当たり前で特別な一皿は、
つくり手さんと共に。
私たちの食材へのこだわり。
それは、地のものか。旬のものか。
それを、誰からどんなふうに受け取るか。
素材の鮮度と、つくり手さんの想いを載せた、
今日ここでしか味わえない一皿のために馳走する。
誇り高きつくり手さんと共に創る真里の味わい。
つくる人が見えること、たべる人が見えること。
そこに込もる想いが、料理を力強くすると信じて。
さあ今日も、想いのリレー。
瑞々しく素晴らしい素材を、大切に預かって、
素のまんまのご馳走をこしらえます。
「醤の郷」の一角に佇む、島宿真里の夕会席。
伝統を守り、じっくりと丹念に育まれた小豆島醤油と、
恵み豊かな瀬戸内の、地のもの旬のものをふんだんに。
限られたわずかな時季にしか出遇えない味わいが、特撰料理のお愉しみ。
醤油会席のはじまりは、
島の旬を封じ込めて、
彩りも可愛らしい前菜から。
豪快な盛鉢には瀬戸内の鮮魚と、
たっぷりの島野菜。
四種の島醤油でどうぞ。
素材を活かした調理で、
瀬戸内ならではの季節をご堪能いただきます。
締めくくりの真里の甘味は、
素朴な島の素材を使ってすべて手づくりで。
食事処 母屋
築90年余、店主の生まれ育った「母屋」は、
昭和初期に建てられた、趣ある木造の日本家屋で、
国の有形文化財に登録いただいております。
ほんのり灯るあかりに大きな梁、古いガラス戸や建具など、
どこか懐かしい落ち着いた雰囲気の中で、お料理をご堪能ください。
職人の手元を眺めながらの対話も愉しいカウンター席のほか、
「母屋」の趣あふれる、掘りごたつの座敷もございます。
ご朝食 | 7時~9時(最終お食事開始時刻8:30) |
---|---|
ご夕食 | 18時~22時(最終お食事開始時刻19:30) |
醤油について
400年の伝統を誇る小豆島醤油。今や稀少となった、昔ながらの製法である「木桶仕込み」の醤油は、歳月をかけ丹念に育まれます。蔵人は皆、「醤油は菌がつくる。人はそれを手助けするだけ」…と、極めて謙虚。それぞれの蔵付きの菌と、蔵人のこだわりが育む個性豊かな醤油を、素材や調理に合わせ大切に使い分けています。
オリーブについて
小豆島は日本のオリーブ発祥の地。初めて根付いてから110年…生産者さんの絶え間ない努力によって、小豆島産オリーブオイルは、量よりも質を追究し、今や世界基準で高く評価される品質を誇ります。小規模農園の個性的なこだわりオイルを中心に、複数種類を時季や合わせる素材・料理によって、お愉しみいただいています。
魚貝について
小豆島を取り巻く瀬戸内の海は、小魚の宝庫です。やさしく穏やかに見える多島海は、潮流や水温の変化に富み、折々に移り変わる顔ぶれ豊かな魚貝が魅力です。今日も活気ある魚市場に旬の幸が集結し、そこから吟味されたとびきりの素材が、朝一の船に乗って届きます。島旅での美味しい出遭いを、どうぞお楽しみに。
米について
山の多い小豆島では、田畑の面積がそれほど多くはなく、実はお米は稀少なのですが、「肥土山」と「安田」、二つの地域の契約農家さんが、真里のために丹精込めて育ててくださっているおかげで、年間を通じて小豆島米をご提供しております。玄米で分けていただき、その都度精米しながら、大切に使っています。
素麺について
小豆島特産の「手延そうめん」。特注でお願いしている甚助さんには、讃岐うどん専用に開発された県産小麦の「さぬきの夢」を使い、麺の太さや乾き具合まで、真里の好みに仕上げていただいています。細い「素麺」はより細く、細く延ばす前段階の「小引」は店主の好きな太麺で…湯がきたての半生麺の新食感をご堪能ください。
野菜について
箱を開けると、きっちりと並んだ野菜たち。ムロさんの野菜はいつもピカピカに美しい。薬は使わず、「見た目だけでなく、味にもこだわっていますから」と、胸を張るお二人の笑顔も眩しいほど。収穫予定をお伺いしながら、毎日必要分だけ、採れたてを分けていただいているお野菜の、瑞々しく濃厚な味わいもお愉しみください。
牛について
柔らかな肉質と脂の旨味が自慢の「オリーブ牛」。その生みの親である、小豆島の石井さんに可愛がられている牛たちは皆、穏やかで人懐っこく、美味しそうにオリーブを食べて育ちます。その糞が堆肥となってまたオリーブを育てるという、健やかな循環が成立していることも素晴らしい、香川が誇るブランド牛です。